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片頭痛はなぜ起こる?血管・セロトニン・三叉神経の関係を解説

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「ズキズキと脈打つように頭が痛い」、「光や音がいつも以上につらく感じる」…片頭痛は、頭痛だけでなく、吐き気や光・音への過敏などを伴うことがあり、日常生活に支障をきたすことがあります。

なぜ片頭痛は起こるの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

片頭痛のメカニズムには、セロトニンなどの神経伝達物質や、三叉神経、CGRPなどさまざまな要素が関係していることが分かっています。

今回は、片頭痛が起こる仕組みについて、できるだけ分かりやすく説明します。

目次

片頭痛のメカニズム:3つのポイント

片頭痛について考えるときに知っておきたいのが、セロトニンなどの神経伝達物質・三叉神経・血管や炎症に関わる反応という3つのポイントです。

現在では、片頭痛を単純に血管が広がることで起こる頭痛と考えるのではなく、脳や神経の働き、痛みを伝える経路などが複雑に関係していると考えられています。

前兆がある片頭痛もあります

片頭痛には、頭痛が始まる前に「目の前がチカチカする」「視界の一部が見えにくくなる」「手足や顔に違和感を感じる」などの前兆(aura)が現れるタイプもあります。

こうした前兆には、「皮質拡延性抑制(CSD)」と呼ばれる、脳の神経細胞の活動が一時的に変化して広がっていく現象が関係すると考えられています。

ただし、前兆はすべての片頭痛に現れるわけではありません。ここからは、片頭痛の痛みが起こる仕組みについて、3つのポイントに分けて見ていきます。

① セロトニンなどの神経伝達物質

セロトニンは、脳内で情報を伝える神経伝達物質の一つです。片頭痛では、セロトニンを含むさまざまな神経伝達物質が関係していることが分かっています。

睡眠リズムの変化、ストレス、ホルモンの変化など、さまざまな要因が片頭痛のきっかけになることがありますが、すべての人に同じ要因が当てはまるわけではありません。

寝不足の日に頭痛が起こりやすい生理前後に片頭痛が気になるなど、自分なりのパターンを把握することが大切です。

② 三叉神経とCGRP、痛みの伝達

三叉神経は、顔や頭部の感覚に関係する重要な神経です。片頭痛では、この三叉神経を含む「三叉神経血管系」と呼ばれる痛みの経路が関係していると考えられています。少し難しい言葉ですが、簡単にいうと、頭の痛みを感じたり、痛みの信号を伝えたりする神経の仕組みの一つです。

三叉神経が活性化すると、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの物質が放出されます。CGRPには血管を拡張させる作用があるほか、神経原性炎症と呼ばれる、神経の働きに伴って周囲で起こる炎症反応にも関係しています。

こうした反応が痛みの伝達や痛みを感じやすくなる状態につながり、片頭痛特有のズキズキするような痛みが起こると考えられています。また、片頭痛では光や音、においなどの刺激がつらく感じられることがあります。

③ 血管拡張と炎症に関わる反応

片頭痛では、血管やその周囲で起こる反応も痛みと関係しています。CGRPには血管を拡張させる作用があり、三叉神経から放出されたCGRPなどが、血管やその周囲の反応に関係すると考えられています。

ただし、現在では片頭痛を「血管が広がることだけで起こる頭痛」と考えるのではなく、神経の働きや痛みを伝える経路なども含めて考える必要があります。

つまり、

三叉神経の活性化 → CGRPなどの放出 → 血管拡張や神経原性炎症などの反応 → 痛みの伝達

という複数の仕組みが関係していると考えると、片頭痛のメカニズムを理解しやすくなります。

片頭痛の「引き金(トリガー)」

片頭痛そのものの仕組みとは別に、発作のきっかけになる「トリガー」があります。人によって異なりますが、例えば次のようなものがあります。

  • ホルモンの変化
  • 睡眠不足や寝すぎ
  • ストレスやストレスから解放されたとき
  • 気圧や天候の変化
  • 強い光やにおい
  • 空腹
  • 特定の食品や飲酒

ただし、すべての人に同じトリガーがあるわけではありません。

自分の場合は何がきっかけになりやすいのかを記録しておくと、片頭痛との付き合い方を考えるうえで参考になります。

片頭痛が気になる方が日常生活で意識したいこと

片頭痛が起こりやすい方は、まず普段の生活を振り返ってみましょう。

睡眠リズムを大きく崩さない

寝不足だけでなく、休日に長時間寝るなど、普段との大きな変化がきっかけになる方もいます。できるだけ毎日の睡眠リズムを整えてみましょう。

食事を抜かない

空腹が片頭痛のきっかけになる方もいます。忙しい日でも、できるだけ食事の間隔が空きすぎないように意識してみましょう。

自分のトリガーを記録する

いつ起こったか睡眠時間、天候、食事、月経周期などを記録しておくと、自分のパターンに気づきやすくなります。

まとめ

片頭痛は、単純に血管が広がることで起こる頭痛ではありません。セロトニンなどの神経伝達物質、三叉神経、CGRP、血管や炎症に関わる反応など、さまざまな要素が複雑に関係していると考えられています。

また、睡眠、ホルモンの変化、ストレス、気圧、光やにおいなど、日常生活のさまざまな要因が片頭痛のきっかけになることがあります。自分はどんなときに片頭痛が起こりやすいのかを知ることから始めてみるのもよいでしょう。

片頭痛の症状が強い場合や、これまでにない頭痛、突然起こった激しい頭痛、症状がいつもと違う場合などは、自己判断せず医療機関への相談を検討してください。

また、片頭痛について詳しく知りたい方は、当院の片頭痛の症状別ページも参考にしてみてください。


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